北海道コンサドーレ札幌を応援しに千葉のホームフクアリに行ってきました。
う~ん、やはりサッカー専用スタジアムはええのう。
最寄り駅も近いし、総合点の高いスタジアムだと思う。ガンバの新スタもそうだけど、相手チームやサポのテンションも上がっちゃうw
実際関東(東京→千葉)住みの自分もフクアリは見やすいから優先的にスケジュール
抑えるもんな。
チケット取った時はこんな大一番になるとは思っていなかったが。
さて、試合前の状況はと言いますと
出典:Jリーグ.jp
残り2節でJ1自動昇格枠2つを巡って3チームが勝ち点3差の中にひしめく大混戦。
一時はコンサが勝ち点9差をつけてたんですがねぇ。主力固定による蓄積疲労(仕方ないけど)、ケガによる主力の離脱によりここに来ての失速。
まあ、勝ち点15くらいは差をつけなきゃリードのうちには入らんと思ってたし、ある程度の失速も予想の範囲内でしたよ。
ただ追ってくる松本や清水も多少は失速するだろうと…
松本16戦負けなし
鄭大世・大前無双で清水7連勝
全然失速してねぇ。
めちゃくちゃ追ってくる。しかもほぼ追い付かれてる。
あかん、千葉戦はアウェーだけど絶対負けられない、ていうか下2チームのペースだと引き分けだと捲られる可能性が高い、という状況でした。
まあプレーオフ権は確定させてるんですが、この状況でプレーオフに行くとなると流れは最悪、疲労は限界、一時は首位独走からプレーオフにとなるとメンタル的にキツイだろうということからプレーオフに回っても勝ち抜けると思っているコンササポは少なかったと思います。
今年は野々村社長以下クラブの奮闘もあり、年々強化費を上乗せしてプレーオフ以上、そしてJ1昇格を目指してきました。昨年はプレーオフにすら進めなかったので現時点で首位にいるということは望外?の結果ではあります(ちなみに強化費的にはコンサはJ2でも上から6、7番目くらいだったはず)。
また来年からはDAZNマネーが下りてくるということもあり、J1チームへの配分金が多額となり上位チームへの賞金も大幅アップします。Jリーグに関わるお金の動きが大きくなってきている中で来年J1に定着できれば更に金銭的な恩恵が受けられます。
なので、今年上がれるか上がれないかは超重要。
上がれたら新規サポ獲得も見込めるし、クラブの財政規模も更に大きくできる希望があるが、逆なら...
というわけでコンサドーレ的には絶対に落とせない一戦だったわけであります。
コンササポもそれは十分わかっているので関東サポ大集結、北海道や他全国に散ったサポも終結してアウェー側チケットを買い占めます。速攻売り切れたのでコンササポがジェフに対し「アウェー席拡張してもっと売ってくれ!」と電話してジェフサポから「いいかげんにしろ」と場外合戦に発展したりもします。
試合当日
僕は自分と同じように札幌から関東に越してきた学生時代の友人達と合流、同じく札幌に住む同級生は札幌から駆け付けました。彼の友人達が席を取っておいてくれているというので、そこへ合流しました。
めっちゃゴール真裏。
近い。ウイイレのプレイヤー視点みたい。
割と自分らはいつもは、バックスタンド後方とかで応援もそこそこしつつ、おしゃべりしながらサッカーの試合自体も楽しむみたいな「ぬるサポ」スタンスなんですが、今日ばかりは喉も潰れよとの気合で来たので、ますます気合が高まりました。
選手がウォーミングアップで入ってきた時から大歓声。
選手達が一度ゴール裏に来て整列からの挨拶。皆の表情が引き締まり、もう表現しようが無いほど格好良かったです。
選手入場時にはコレオも披露。
他人様のホームですが、もう必死なのでこっちのホーム感をだそうとやれることは何でもやるスタンスです(ちなみに今年関東ホームであまり勝てていません)。
そして試合開始。
失点。
千葉1ー0札幌
おい
おい(血の気引く)
いや、だから今日はクラブの命運が掛かった(半泣き)
マジで血の気が引き、コンササポも沈黙しますが直後にそのショックを打ち消すかのようにコールを始めます。
ちなみにフクアリは屋根があるので声がめっちゃ反響します。もう途中から向こうの屋根に向かって叫んでいました。
絶対にやりたくなかった先制点ですが、実は事前にこんな報道がありました。
DF河合竜二
「仮に失点したとしても絶対下を向かないこと。そうならないよう声をかけ続ける。」
自分もそうですが、たぶんこのコメントを思い出したコンササポは多かったはず。
この失点して0-1が続いていた時間帯が自分的には一番辛かった。
途中、やっぱダメなのか、まだ昇格は早いのか、いや負けてもプレーオフがあるとか後ろ向きな考えも頭をよぎりましたが、
とにかく選手達がやってくれることを信じて声を出そう‼
100%やりきることだけ考えよう‼
と普段からすると全く柄にもないことを考えておりました。
後半途中に都倉のゴールで同点。
千葉1ー1札幌
同点に追いついたら、これは追いついた方に勢いがでるのはサッカーの道理。
俄然コンサが攻め込みます。
なんせ松本・清水がアホみたいなハイペースで追いかけてくるので引き分けですら逆転される恐れがあります(なんだこのリーグ)
時間は刻一刻と過ぎていきます。何度ゴール裏の時計を見返したことか。
タイムアップまで諦めないとしても時間が無い。ロスタイム劇的ゴールとか良くあるけど、そんな都合良いことは期待できない、早く決めてくれ。
と、思っている割にはチャンスもなかなか無く、MF石井が相手選手とお互い頭を打ったり、同点ゴールを決めたFW都倉は前半からディフェンスにも走り回り、イーブンのボールにも体を張り、ゴール前にも体をぶつけ飛び込み続け、ついには足がつって動けなくなってしまいます。
気持ちはまだ戦いたいのに動かない足を自分で叩いて回復を試みる都倉の姿を見てマジ泣きしそうになりました。
この試合途中1-1の状況時にこんな話があったそうです。
DF河合がFW内村に
「最悪引き分けも考えるが、お前だけはゴールを狙っていろ‼」
そしてロスタイム。
もう残りワンプレーあるかないかと思ったその時
DF河合から真っすぐのロングフィード。
そこへ大外から斜めに走りこんできたFW内村がダイレクトボレー
千葉1ー2札幌
入った瞬間信じられず、0.2秒で副審がオフサイドの旗を揚げていないか確認し0.3秒後には絶叫してました。
コンサドーレのサポも20年やっておりますが、ここまでの絶叫は無かった。
まわりの名前も知らないお兄ちゃん達と抱き合って喜びました。
(いま思えば周りに可愛いお姉ちゃんがいる席にしておけば良かった)
さあロスタイムだし、あとは審判タイムアップの笛吹いてくれと祈ります。
そこから千葉の攻撃が2プレー程続きます。
やめてくれ(殺す気か)
ここで失点してたら何人かのコンササポは失神してたんじゃないかな(高齢サポ多いし)
そしてタイムアップ。
コンサの選手、泣いてる選手、ピッチに倒れこむ選手、この試合に懸けていたことが伝わります。
その後サポーター前に挨拶に来た選手達と喜びを分かち合います。
ですが、スタジアムに来ていたコンサ野々村社長やコンサコールリーダーからジェフのホーム最終戦セレモニーがこの後あるというので早めに撤収のお達しが
ジェフのマスコットも目線でお前ら「もうええやろ、はよ帰れや」めっちゃ訴えてきます(想像)
さて他会場はというと
松本が町田に負け、清水は勝利で8連勝(なんなのこのチーム)
結果、今節での札幌の昇格・優勝は決定せず、最終節の結果次第ではプレーオフに回る可能性もあるということになりました。
つまり何も決まってません。
いやいやいや、待て待て待て。
え、何?こんな劇的勝利したのにまだ何も決まってないってどういうこと?なんなのこのリーグ、もうやだJ2魔境過ぎる。
最終節 ホーム札幌ドームでJ2残留が掛かった最下位金沢と対決します。
逆にやりにくいわ。
なにその勝って当たり前みたいな、ふわっふわとした気分出すと何か足元すくわれそうな危険性を感じるぞ。
でも嬉しいことにチケットの前売りは飛ぶように売れているらしく、当日35000人はほぼ確実、収容人数マックスの約39000人も十分狙えるみたいです。
しかもTwitter等で流れてくる情報を見ると、初めて来る人や何年か振りに見に来る人も多いとのこと。おっさんサポとして嬉しいよ。ホントに。
やっぱり千葉戦は運命の一戦だったんだなと思う。
あとは満員の札幌ドームで優勝を決めてJ1に行こう。
J1で千葉戦を超える絶叫をしたい。